谷津川本流       平成17年6月19日

コース 白久駅7:45〜8:05谷津川林道始点8:20〜入渓〜二俣9:35〜10:00中の二俣10:10〜
11:40奥の二俣12:10〜枝沢〜谷津林道14:20〜14:35熊倉山15:05
〜谷津林道〜16:40谷津林道始点17:00〜18:10白久駅


2条10m
左の登山道で巻く
所沢6:11発、ちちぶ1号にて西武秩父駅に7:06に着く、御花畑駅へのアーケード街はひっそりとしている。御花畑の駅員さんに今日の天気を聞くと雨の心配はないとのこと。白久駅で降りたのは我々二人だけです。谷津川舘の前を通り谷津川林道の分岐に向かう。途中でグミを見つけて食べた。林道の分岐には日野コースが通行止の案内があった。林道入り口で沢の仕度に代えて出発する。丸木橋を渡り左手に取水施設を見送り、その先で入渓する。藪っぽい中の小滝を4個ほど越えると、右に涸れ沢が会う。2条4m滝は真ん中のリッジを登って超える。その先で根元に大きな岩を抱いたカツラの木を見る、まるで岩が木の幹に一体化したような感じです。やがて、左に2段10mの細滝がかかる枝沢が入ると、沢は右にに屈曲する。右側に作業小屋残骸を見て、その先に10m2条滝が見えてきた。手前のオオバアサガラの白い花と滝の景観が楽しめる。滝下で写真を撮り、左上の七ツ滝コースの登山道に上がり巻く。


七ツ滝50m
最上部、細く白くみえるところも滝です
5m、2条直滝続が続く、ここは釜の左をヘツリ直登する。地獄谷の出会いとなる。地獄谷は藪がうるさそうな上、右の斜面は伐採地がむき出しになっていて、入り込もうという気にはならない。幾つかの小滝を登山道の踏み跡を適当に使いながら超えてゆくと左に落差50mほどのスラブ滝が落ちている。これが七ツ滝ですが水量が少なく、迫力はない。滝下に赤ペンキで真上に向かって矢印が書かれている、七ツ滝沢への目印のようだ。本流は大岩の間を抜けると右にカーブして行く。倒木が足場になる滝を越えると、3段18mの大滝がでてきた。1段目は真ん中を登り2段目を眺める、あとで残地があること知るが、確認しないで、左側を巻き、懸垂で下り、途中から、トラバースをして3段目も巻いてしまった。


3段18mの下2段
2段3段を左から巻く
狭いゴルジェの中にいくつかの樋状滝が連続する。ここは水線を登り、4mのナメ滝が出てきて右を巻く、上に登りすぎて5m懸垂で下りた。沢は開けてくる。2条8mは左のクラックの水流を登る。続く、スラブ滝は左のカンテを登る。その先の4mナメ滝は中間部が細かく滑りやすいのでお助け紐を出す。その先で(1:1)奥の二俣となる。ここは真ん中に涸れ沢が入り、三俣の様相です。昼食休憩の後右股を行くと細身だが綺麗な6mナメ滝が出てきた。苔の付いた岩と石が綺麗なところを通過して、その先に赤テープの付いた枝沢が右に入る。本来ここを行くのだろうと後では思ったのですが、その時はもう少し登ってからの方が良いと考えた。そこから2本目の右枝沢を詰める事にした。水は僅かに見られるが急傾斜になり、脆い岩にいくらか水が滴り、苔で滑りやすい壁のようなところを超えて、左の支尾根に乗った。このとき右の尾根に取り付いたら、その後の展開がだいぶ変わったかもしれない。


本来、詰めるべき沢
正面の中央の木に赤テープが見えます
ここからは急登の連続です。潅木、木の根を頼りに終始、這う格好で上る。岩稜の基部にぶつかる事もしばしばあり、そのたび巻いたり、木の幹を頼りに強引に直登したり、格闘が続いた。予定では1120mくらいで林道に出る予定が1250mになっても出てこないので、こうなったら聖尾根までの覚悟で更に急登を詰めると1330mで林道に出た。ホッとする。等高線の一番詰まっている斜面を林道に沿って詰めたたのです。1時間45分の格闘でした。お陰で熊倉山には15分で登れた。谷津川林道を下り小屋跡を過ぎ地獄谷を横切るところで休憩をする。地獄谷は上から見ても藪と伐採木で埋まって見えた。この先は伐採地帯の山腹を巻くように下りて行き、植樹林帯に入ると急降下して林道の始点に出た。熊倉から1時間半でした。時間が遅かったので心配だったお風呂も谷津川舘で快く入れてもらった。白久駅まで車で送っていただき、ありがとうございました。西武秩父のアーケード街は6時には締まっていて、駅前の蕎麦屋さんで乾杯をした。いつも車の運転で飲めない高城さんも今日は心置きなく飲めたようで、帰りの電車ではぐっすりと寝られたようです。


詰め上げた枝沢
苔の脆い岩壁になる

熊倉山に到着する